月額0円の楽天モバイルをガラケーのようなガラホで使う。データ通信・テザリングOK。通話はIP電話で
1GB以下月額0円で維持できると発表した楽天モバイル(MNO)。ここまで安いのなら、ガラケーを使っている人にも価値があるかもしれません。昔ながらの3Gガラケーでは無理ですがガラホなら動作します。ガラホは見た目はガラケーでも、中身はAndroidなので一手間かければAndroidアプリをインストールできて意外にに多機能。
素早く見るための目次
auガラホの概要と楽天対応に関して
Gratinaの概要
auは3Gの電波を近々停止します。古いガラケーは3Gに対応していないため、スマホを好まない人向けに4Gガラケーを用意する必要がありました。そこで登場したのがガラホ。見た目も操作感もガラケーです。
auではガラホ向けの安いプランを用意していて、月額1,000円程度で安く使えます。
Androidアプリをインストールするには
ガラホの仕様としてはアプリは使えないことになっています。アプリをインストール可能にするための手順をおおまかに記すと
- Gratinaを「開発者モード」に切り替え
- 提供元不明アプリにチェック
- Gmailアドレスに好みのファイラーAPKを添付して送信
- 事前に別のAndroiでAPKファイルを作っておく
- GmailをGratinaのブラウザで開いて添付ファイルをインストール
- GratinaをPCとUSB接続して必要なAPKファイルをGratinaに送る
- Gmailからインストールしたファイラーを使って、PCから受け取ったAPKファイルをインストールする
こんな感じでホーム画面にアプリを置いて使えます。
たまトラで紹介したアプリもいくつか入っています。
楽天で使うためのBAND
GratinaはKYF31、KYF39、KYF37の3機種あります。対応周波数に少し違いがあるため、楽天用に使うのならBAND3対応のKYF39の良いかもしれません。auサイト
- KYF39:BAND 26,3,1
- KYF37:BAND 26,1
- KYF31:BAND 26,1
動作結果
KYF31を使った結果です。楽天の電波は仕様上つかめないのでKDDIの電波での利用になります。
APNを設定するだけでできること
電話機としては使えませんが、モバイルルーター代わりには使えます。
- 通話とSMSは使えない
- データ通信はOK
- テザリング親機としてもOK
APNの設定内容
設定→無線・ネットワーク→モバイルネットワーク→アクセスポイント名 と移動して入力
- 名称:お好みで(例:楽天)
- APN:rakuten.jp
- MCC:440
- MNC:11
- APNタイプ:default,supl,tether
- APNプロトコル:IPv4/IPv6
- APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6
- ベアラー:LTE
- MVNOの種類:None
これで、WiFiテザリング、Bluetoothテザリングが動作します。
特にBluetoothテザリングは省エネで、モバイルルーターとして優秀。以前はMVNO系のSIMでよく使っていました。
低速ルーターか小容量ルーターとして使う
KYF31,KYF37はKDDIの電波(パートナーエリア)のみで使えるため、利用方法は二通り。
- auエリア1Mbps速度制限でデータ量無制限利用
- my楽天モバイルアプリで低速設定にすれば、KDDIの電波では1Mbpsに速度制限されますが、利用データ量は無制限源にできます
- バッテリの消費が少ないBluetoothテザリングを使えば、およそ1Mbpsで通信ができるため効率の良い運用ができます
- 2021年春からの従量制プランなら、月額0円維持が可能です
- 5GB/月以下で高速・小容量ルータとして利用
- 速度制限をしない場合、5GB/月までは高速通信が可能
- 5GB/月を超えたら、1Mbpsに自動的に速度制限がかかります。速度制限後はmy楽天モバイルアプリで低速モードにしておけばデータ量無制限で使えます
amazonでKYF31を安く(新品で1万円前後)を購入できます。もしも不具合があっても返品・返金がスムーズ。
表の価格をクリックするとamazonの販売ページに進みます。価格は頻繁に変動するため目安です。特に中古の価格はモノの状態が千差万別のため大きく変動します。
本体色 | 新品 | 中古 |
---|---|---|
白 | 13,000円程度 | 3,000円程度 |
黒 | 8,000円程度 | 1,500円程度 |
ピンク | 9,500円程度 | 5,500円程度 |
グリーン | 10,000円程度 | 3,800円程度 |
通話はIP電話アプリを使えば可能だが
楽天モバイルが提供している無料通話アプリrakuten Linkは、中身はIP電話です。音声回線を使わないため、WiFiでも通話可能なわけです。
であればGratina4GにRakutenLinkアプリをインストールをすれば使えるかも。と思ったのですが、RakutenLinkアプリの環境要件はAndroid7.0以上。Gratina4GはAndroid5.0です。残念ながらインストールできません。
RakutenLinkのような通話料無料は無理ですが、通話料の安いIP電話アプリは入手できます。
以前からGratina4Gにインストールしている電話アプリBrastelで050番号による通話はOK。
Brastelに限らず他のIP電話アプリでも、問題なく動くはずです。
但し、Androidアプリはタッチパネルを前提にしているため、Gratina4Gのキーボード&タッチパッドだと操作しづらい場合が多い。Brastelもキーボード対応していないため、タッチパッドでの操作にになりかなりまどろっこしい操作感になります。
通話に関してまとめると
- 楽天の無料通話用のRakutenLinkアプリはAndroidバージョンの都合でインストールできない
- 050番号のIP電話のBrastelは使えるが、キーボード、タッチパッドでは使いづらい
スマホで利用がおすすめ
楽天モバイル(MNO)をGratina4Gで使うなら、データ通信用、テザリング親機用途としてなら合格。通話用途としては操作性も含めて考えると一般向けとは言い難い。
幸い、楽天モバイルの契約と同時にスマホを購入すれば、楽天ポイントの還元を含めれば0円相当から。通話がメインなら性能的に不足するものは有りません。スマホにあまり慣れていな人の場合、0円相当の機種で無難な選択はarrows、GalaxyA7。
表のをクリックで並べ替え可能。
型番 | 各種還元後の価格 |
---|---|
Rakuten Hand | 0円 |
Rakuten BIG | 44,980円 |
Rakuten Mini | 0円 |
OPPO A73 | 5,800円 |
OPPO Reno3 A | 14,800円 |
OPPO Reno A 128GB | 18,800円 |
HUAWEI nova 5T | 54,800円 |
AQUOS sense4 lite | 12,800円 |
AQUOS sense4 plus | 37,800円 |
AQUOS sense 3 lite | 20,980円 |
AQUOS sense 3 plus | 12,980円 |
AQUOS R5G | 107,800円 |
arrows RX | 0円 |
Galaxy S10 | 46,980円 |
Galaxy Note10+ | 51,980円 |
Galaxy A7 | 0円 |
Xperia Ace | 9,800円 |
