携帯(ガラケー)は2022~2026年まで使えます

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今、スマートフォンではなく携帯電話を使っているようなベテランは、旧規格の電波停止によって古い携帯が使えなくなることを何度か経験しているはずです。

ガラケーは3G規格。3Gの停波は早ければ2022年あたりとされています。2020年オリンピック開催に合わせて、世界最速で新規格5Gを投入したい人たちが頑張るからです。(サラリーマンが業界に名を残せる数少ない機会

各社の3G終了時期

  • au:CDMA 1X WINを2022年3月末で終了済
  • ドコモ:FOMAとiモードを2026年3月末で終了
  • ソフトバンク:2024年1月31日で終了でしたが2024年4月15日に延期されました
この記事「携帯(ガラケー)はまだ5~10年位は使えます」というタイトルで最初に公開したのは2016年4月2日。結果はほぼ予想通りでした。

各社の周波数、バンドでの3G,4G状況

  • ソフトバンクとY!モバイル
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3Gローミングや業務用の通信モジュールの関係で、3G停波は4G停波に近いタイミングかも

海外では2Gがまだ稼働している国も多く、3Gはまだ最新システムという国もあります。ローミングを考えると3Gはしばらく続きそうです。

業務用の通信モジュールも3Gがまだメイン。一度稼働すると10年20年と動く装置に組み込まれています。人が使う携帯電話のように新しい端末を渡せばそれでOkという訳にはいきません。システムの大きな改修になる場合があるからです。

3キャリアの都合で考えてみると、auは過去の経緯から複雑な仕組みになっていますので、早く4Gに完全移行したい。ソフトバンクは通信会社的な体質ではないので、投資会社orネット企業らしく自社利益重視で3G廃止を進める。 社会インフラの立場があるドコモは3Gを最終段階まで継続。

そんなこんなで、3Gは今までになく長期に使われて、4G停波に近い時期に停波の可能性もあります。

携帯電話の歴史(国内)

携帯が一般化したのは2G規格から。2Gはスタートから20年程度で停波してます。3Gは2001年スタートで20年が近づいています。

  • 1G:1979年~1999年
  • 2G:1993年~2012年
  • 3G:2001年~
  • 4G:2010年~
  • 5G:2020年開始目標

古い規格を廃止する理由

  • 新しい技術によって電波の使用効率を高めるため。電波は限られた資源なので、最大効率が求められます。 新規格に切り替えることで、より高度なサービスの提供、より低コストなサービスの提供につながります。
  • 古い設備を維持するのには莫大な費用がかかります。保守部品も途絶えます。30年前の自動車を新車並みに保つには、現代の新車1台を維持するよりはるかに費用がかかることからもわかると思います。

ドコモの3G比率データが興味深い

3Gはまだまだ健在という印象。

ドコモの年度事業データを整理してみました。

2016年3月期にLTE(4G)がFOMA(3G)を上回っています。

FOMA通信モジュール(3G)は、数は少ないですが増加を続けています。2018/3予想は空欄です。


前期比を一覧にしてみます。

LTE(4G)の増加は10%台で落ち着き始めています。

FOMA(3G)の減少率も落ち着き始めています。2018年3月は大きめの減少を予想していますが、特別な施策は打っていないようなのでこの数値はやや疑問。

FOMA通信モジュール(3G)はIoTの増加を考えると当面減少は考えにくい。

FOMAの減少率に対しiモードの減少率が大きい。FOMAは通話用として利用されている事が伺えます。このユーザー層がわざわざLTEに移行する理由は当面無さそうです。

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端末の3G非対応化

auで販売されるiPhone8,8Plus,Xが3G非対応。auの3G関連は複雑なため早くやめたがっているのはよく知られていることです。それにしてもiPhoneでこう来るとはちょっと意外。 ドコモ・ソフトバンクで販売される同シリーズは当然3G対応。 auのiPhone X/8/8Plusは3G非対応 なぜ? – ITmedia NEWS

ドコモは3Gを2020年台半ばに終了したいが

2020年に5Gスタートという事で、3Gは2020年台半ばに終了したいとドコモ社長が発言。これは2030年ギリギリまでまで引っ張られる感じでしょうか。2G以前のようには簡単に終了できないでしょうからいろいろありそうです。予想通りの動きになってきました。

auは2022年4月から4GはVoLTEのみに(3G,非VoLTEは使えなくなる)

iPhoneだと5,5s,5cがVoLTE非対応。Androidは型番に21,22,23,24,25,26が入っているあたりの機種がVoLTE非対応。さすがに2022年3月末までこれらの機種を使い続ける人は少ないでしょうから影響はほとんどなさそうです。

折りたたみ携帯を使い続けたい人向けには、ガラホと称するVoLTE対応機種が用意されています。Gratina4Gのように見た目はガラケーっぽいが中身はAndroidのVoLTE対応機。ガラホは他社よりも料金プランの内容がガラケーに近くスムーズに移行できるよう準備されています。

ニュースリリース

2018/11/16からはガラホへの機種変更手数料無料、24時間サポート体制になりました。

3G携帯の新規受付を終了

auが2018/11/7をもって3G「CDMA 1X WIN」の新規受付を終了と発表
LTEからの変更もできなくなりますので、3G化(シンプルプラン700円台~)・DATAシリーズでのシングル化もできなくなります。

docomoは2019/9/30をもって3GのFOMA音声プランの新規受け付けを終了

ネット接続サービス

ドコモ:iモード新規受付終了 2019/09/30。受付終了以前に利用中の場合は継続利用可

ガラケーアプリの終了

au:3G用EZアプリは2018/3末で配信終了、一部アプリはサービス停止

携帯が気に入っているのなら慌ててスマートフォンにしなくてもいい

3G停波までにまだ5~10年ほど有ります。 その前にiモード、ezweb、Y!ケータイのようなネット接続サービスは終わりそうです。

いまでもガラケーを使っている人は、通話やSMS受信が主でしょう。 のんびり業界動向を眺めて手持ちの携帯を使い続けるのも有りです。 2005~2010年ころ国産携帯は発展に煮詰まっていました。やることがなくなって無駄に高品質なものもあり、古い機種でも長く使えるはずです。

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