ゆうパックスマホ割で発送してみた。Kyashで支払OK
ゆうパックスマホ割アプリの新しいバージョンでの評価はこちら
====以下は古い内容です====
配送情報の電子化を利用者が行うことで、配達料金を減額する動きが出ています。ヤマトとゆうびんはスマホアプリを使って割安なサービスを用意。
ゆうパックの料金が180円以上安くなる「ゆうパックスマホ割」を実際に使ってみました。還元の大きいクレジットカード・プリペイドカードでの支払いが可能かも試しています。
素早く見るための目次
ゆうパックスマホ割の概要
- スマホアプリで発送元・配送先情報を入力
- 郵便局で持ち込みで発送(集荷はしない)
- ゆうパック料金から180円値引き
手順
ゆうびんIDを登録
- メールアドレスがIDになる
- 希望のパスワード
- 名前、住所、連絡先電話番号
アプリにログイン
- 届け先情報を入力
- 荷物のサイズは自分で計測して入力
- 品物名は具体的に
- 希望があれば、配達日、配達時間の入力
- 持ち込み先の郵便局を選ぶ(GPS機能で近所の郵便局リスト表示可能)
- クレジットカードをアプリ登録(クレジットカードブランドのプリペイドカード、デビットカードは使えないものがあります。とりあえず登録操作をすればダメならエラーになります)
- 支払いを済ませる
郵便局に持ち込み
- 郵便局にスマホ画面を読み取る装置があれば、スマホ画面のバーコードをかざすだけですぐに読み取られ、ラベルが4枚自動印刷されて出てきます。装置がない場合は局員さんに確認。
- ラベルと荷物を郵便局窓口に出すと、局員さんが処理をしてくれます
- 荷物の中身を細かく尋ねられました。商品名で回答
- 箱サイズを改めて測定し、アプリに入力した寸法が正しいかを判定
発送後
- 荷物の追跡情報を確認できます
- 荷物の状況をアプリのプッシュ通知で知ることができます。メール通知も併用されます
支払いはクレジットカード。プリペイドタイプも使える
クレジットカードで払えると1%程度の還元が有るのでちょっとお得。
クレジットカードを持ちたくない人でも、プイペイドタイプのカードが使えます。プリペイドタイプカードは、スマホアプリだけで即時発行できるタイプも多いためすぐ入手できます。
1%還元があるKyash(VISAプリペイドカード)は使えました。
他のプリペイドカードやデビットカードも利用できそうです。使えない場合は登録時にエラーになるはずなので、とりあえず使ってみたいカードを登録してどうなるかを確認するのが早道。
不満点はひとつ。頻繁にパスワードを求めすぎ
セキュリティ配慮のつもりが逆効果
アプリにログインする際に、ログイン状態を保持するにチェックを入れても、1時間?くらいでログアウトしてしまいます。アプリを起動すると再度パスワードを入れることに。さっきパスワードを入れたのにまたあ、という感じ
自宅でアプリに情報を入力を済ませて、郵便局に行ったらまたそこでアプリにパスワードを入れてログイン操作となり面倒。
配達状況を通知してくれるプッシュ通知は便利なのに、通知の詳細を見ようとするとまたログイン操作でパスワード。普通のアプリに慣れている人なら、あまりの鬱陶しさでこのアプリが嫌いになるでしょう。
しかも、このID、パスワードはweb上でも使える「ゆうびんID」なのでアプリ専用の雑なパスワードを使えません。パスワードリスト攻撃に使われないよう、1ID,1Passwordの原則を守る必要があります。
多くの人は、この仕様だと雑なパスワード(1234,pass,abcdなど)で済ませようとする可能性が高く、その場合は一気に安全性が悪化します。セキュリティに配慮しているように見えて、実は逆の効果しか生んでいないわけです。
お金に直結した金融系のアプリでさえ、アプリのログイン操作は1度で長期に渡って使えます。スマホ自体のロック機能を利用してセキュリティを保つ考え。
金融も含めた一般的なアプリは利便性を考えて、以下の方法が導入されています。
- 一度ログインしたら長期に渡ってID,パスワード入力不要
- お金を扱う、LINE、PayPay、d払い等
- アプリ専用のパスワード(パスコード)や、OSの生体認証を使う
- ゆうちょ銀行、みずほ銀行、じぶん銀行等
- ID、パスワードの保持をするかを同意を求める。同意後の再ログインはID、パスワード自動入力
- 証券系のアプリに多い(億円の扱い可能なアプリでも)
- 頻繁にID、パスワードを入力させる。利便性よりもなにかあったときのアプリ側の責任回避を重要視
- 保身第一の組織が提供するアプリ
ゆうパックスマホ割アプリの取扱情報は個人情報が入ってセキュリティに配慮したいのはわかりますが、利用者は他社アプリを基準とした使い勝手を求めます。保身ばかりを考えず利便性とのバランスを配慮したセキュリティ対策を導入して欲しいものです。
とりあえずの不便対応策はスクリーンショット
郵便局窓口でアプリのQRコードを使ってラベルを印刷しています。ということはQRコードのスクリーンショットを撮っておけば、アプリのログオフに関係なく使えます。
QRコードの有効時間は決まっています。有効時間が切れればエラーになるので、その時はアプリにログインして再表示すればいいだけ。
ちなみに、QRコードのスクリーンショットを撮ると、アプリがメッセージを出しますが無視でOK。
まとめ
一つだけ欠点はありますがおおむね満足。
近所に郵便局があって持ち込みやすい人なら180円割引は魅力。一度使ってみて、自分に合うどうかを確認する価値があります。