IIJmioのeSIMと楽天モバイルを組み合わせてeSIM対応iPhoneで使うと割安
楽天モバイルの通話料無料回線を月額0円で維持できることで、povoやLINEMOの20GB 2,480円プランと組み合わせるのがすぐに思いつくやり方。
MVNOのIIJmioが新しく投入するeSIMプランによって、別の組合わわせも候補に挙げられるようになりました。
素早く見るための目次
eSIMの概要
従来は物理SIMカードを使って、電話会社は利用者の契約情報を認識する方式でした。最近になってやっと登場し始めたeSIMはソフトウェア的にSIM情報を持つ方式。
eSIMに対応したスマホ
eSIMに対応しているスマホはまだ少なめで、iPhoneならXS,XR世代以降の機種が対応。
ドコモのSIMをセットし、IIJのeSIMを使うとこんな表示。アンテナアイコンが2つ表示されます。
AndroidはGoogleのPixelシリーズなどが対応。
国内はiPhoneユーザーが多いので、eSIMに対応できる人は多いはずです。
eSIMに対応した電話会社
国内で最初に対応したのはIIJ。続いて楽天モバイルもeSIMに対応しています。
2021年春から始まる2,000円台の20GBプランのうちpovoとLINEMOは対応すると発表。ahamoも対応予定。
IIJのeSIMプラン
2021年4月1日10時からweb受付開始のIIJmioギガプランのeSIMは割安に設定されています。
[税込表示]IIJmioのeSIM概要
- データ専用で通話とSMSは使えない
- 初期費用はSIM発行料込みで3,520円
- ドコモ回線
月額
- 2GB:440円
- 4GB:660円
- 8GB:1,100円
- 15GB:1,430円
- 20GB:1,650円
IIJと楽天、データ量と金額比較
IIJのギガプランは容量ごとに月額制、楽天はデータ量に応じて従量制料金
楽天の月額料金
- 1GBまで:0円
- 3GBまで:1,078円
- 20GBまで:2,178円
表で比較すると
データ量 | IIJギガプランのeSIM | 楽天 |
---|---|---|
1GB | ¥440 | ¥0 |
2GB | ¥440 | ¥1,078 |
3GB | ¥660 | ¥1,078 |
4GB | ¥660 | ¥2,178 |
8GB | ¥1,100 | ¥2,178 |
15GB | ¥1,430 | ¥2,178 |
20GB | ¥1,650 | ¥2,178 |
20GB超 | - | ¥3,278 |
楽天モバイルをサブとしてIIJのeSIMをメインに使う前提で比較してみると、1GB超~20GBならIIJのeSIMがお得です。楽天の1GB無料分は予備的な存在として扱うようにします。
20GBプランのpovoとLINEMOは、20GBまで一律2,728円なのでIIJの20GB 1,650円は割安。
2つのSIMの使い方
両社の料金をグラフにすると、0~1GBは楽天、1~20GBならIIJのeSIMが安いことがわかります。
利用例としては
- 月0~1GB
- 楽天単独契約なら1GB=0円なのでお得。IIJのeSIMは2GB契約をしておけば、月440円で保険的なものと考えると悪くありません。
- 月0~3GB
- IIJのeSIMで2GBプランを契約しておいて、楽天1GB+IIJ2GB=3GBを440円で使えます
- 楽天単独契約だと1GB超えでいきなり1,078円にアップします
- 月0~5GB
- IIJのeSIMで4GBプランを契約しておいて、楽天1GB+IIJ4GB=5GBを660円で使えます
- 楽天単独契約だと3GB超えで2,170円にまでアップ。IIJ併用に比べると1,500円ほど高い
- 月0~9GB
- IIJのeSIMで8GBプランを契約しておいて、楽天1GB+IIJ8GB=9GBを1,100円で使えます
- 楽天単独契約だと3GB超えで2,170円。IIJ併用に比べると1,000円ほど高い
- 月0~16GB
- IIJのeSIMで15GBプランを契約しておいて、楽天1GB+IIJ15GB=16GBを1,430円で使えます
- 楽天単独契約だと3GB超えで2,170円。IIJ併用に比べると700円ほど高い
- 月0~21GB
- IIJのeSIMで20GBプランを契約しておいて、楽天1GB+IIJ20GB=21GBを1,650円で使えます
- 楽天単独契約だと3GB超えで2,170円。IIJ併用に比べると500円ほど高い
使用例を見てみると、月5GB以下を利用する人だとIIJのeSIM併用は料金的にかなりお得。大量に通信するときは楽天の使い放題、あまり使わない平常月はIIJをメインに使うというような運用です。
IIJの弱点
IIJに限らずMVNO各社共通の弱点は、平日昼休み、平日夕方は通信速度が遅くなる事。安いから多少の弱点は割り切るという使い方になります。
平日昼休みにIIJでは速度不足で、どうしても高速通信が必要になった場合は、楽天モバイルで通信することでカバーできます。
IIJのeSIMはドコモ回線でエリア的に安心
IIJのeSIMはドコモの回線なので、楽天のように電波状況を心配する必要がありません。
楽天の無料通話アプリRakutenLinkはIP電話のため、IIJのeSIMのデータ通信で発信、着信、通話ができます。
データ通信も通話も楽天の弱点をカバーできる良い組み合わせです。
楽天の0円維持&無料通話サービスを活かす方法が増えて、工夫次第でより低価格に利用できるようになりました。
MVNO各社は平凡なサービス提供をしても、ドコモ、au、ソフトバンクのプランには対抗できないので、利用者が工夫できるような振り切ったサービスの提供を期待したいですね。