au Payは低速な格安SIMだとエラーになって使えない
スマホのコード決済au Payがau契約者以外でも使えるようになりました。auPayを格安SIM低速回線で決済できるか試したところ、エラーが発生して使えないことが判明。
素早く見るための目次
低速な格安SIMだとauPayは使えない
レジでもたつかないように、いつものように事前にバーコード表示させてみます。
発生するエラー
auPayのバーコード表示をしようとすると、auのロゴがぐるぐる表示され
12秒ほど経過すると「情報を表示できませんでした。時間をおいて再度お試しください」とエラー表示
3回繰り返しましたがダメでした。
公衆WiFiセブンスポットで対処
たぶん回線が低速なのが原因だろうということで、その場でセブンイレブンが無料提供している公衆WiFiセブンスポットに接続。すると正常にバーコードが表示され支払いができました。
おすすめの公衆WiFi用アプリはタウンWiFi
回線速度計測
エラーが出た携帯回線は、回線速度が遅いことで有名な0SIM。維持費0円の究極格安SIMのため遅さは気になりません。楽天ペイ、PayPayなど低速でも問題なく使えています。
その場で簡易速度計測アプリで計測してみると0.1Mbps未満です。深夜早朝以外はだいたいこの程度。
遅い回線でもauPay以外の他社Payは大丈夫
同じ環境で問題なくバーコードを表示できるのは
- PayPay
- LINE Pay
- 楽天Pay
- d払い
- メルペイ
auPay バージョン6.9.1(iOS)は、他社Payより低速回線に弱いという結論になります。
深夜の高速通信時には正常動作
昼間は低速な格安SIMの0SIMも深夜なら高速。簡易計測で8.1Mbps出ています。
この速度だとauPayでバーコードは正常に表示できました。
高速時には正常動作するということは、昼間のauPay動作不良はやはりデータ通信速度の遅さが原因のようです。正確にはauPayアプリは低速回線環境での処理に難があるといえます。
ドコモSIMでも動作確認
念の為ドコモ回線でも確認してみました。
当然正常に動作します。
速度計測結果は21Mbps
その場で低速0SIMに差し替えてテストした結果はエラー
速度計測してみると0.1Mbps。
0simはドコモの回線を利用したMVNO。本家ドコモ回線と結果が異なるのは、auPayアプリが低速時の処理に問題有りと判断して良さそうです。
格安SIMの多くが昼休み・夕方は低速
格安SIM(MVNO)が今ひとつ普及しない理由の一つが、時間帯によって接続速度が大きく低下すること。1Mbps確保できていれば上出来というレベル。
大手携帯会社だと混雑時間帯でも、5~30Mbps程度の速度が出ますのでその差は歴然。ドコモ、au、ソフトバンク、Yモバイル、UQモバイルの5社はいつでも高速です。
auPayは0.1Mbpsレベルだとエラーになります。推測ですが1Mbpsを超えていれば大丈夫ではないかと。
auPayアプリの改善が図られるまでは、低速SIMを使っている人はエラーが出るという前提で利用しましょう。
トラブルに備えて予備の接続手段を用意
回線トラブルはたまに起きます。スマホが生活必需品になった人なら、複数の通信手段を用意しておきましょう。
公衆WiFiを使えるようにしておく
タウンWiFiのような、公衆WiFiを利用できるアプリをインストール、セットアップしておくと便利です。
コンビニ、飲食のチェーンの多くは無料のWiFiサービスを提供しています。
予備スマホでテザリング
コード決済を頻繁に使うようになると、トラブルに遭遇することも増えます。スマホを2台持ちしているとあらゆるトラブルにスムーズに対応できます。
今回のような状況なら、もう一台のスマホに比較的高速な契約SIMを入れておけばでテザリングでカバーできます。
デュアルSIMスマホを持つ
2台持ちはあまり望まない人向け。デュアルSIM対応のAndroidスマホを使えば2回線利用できるため、高速SIMと安い低速SIMをセットしておけば、回線トラブルに強くなります。
ただし、デュアルSIM対応機の多くが、日本独自のおサイフケータイに対応していません。
iPhoneにも同様の機能があります。あまり大きくアナウンスはされていませんが、iPhoneの最近の機種(XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降)はeSIM機能が搭載されています。国内の携帯会社SIMと安い海外のeSIMを組み合わせることで、低コストで2回線確保できるようになっています。
まとめ
スマホのコード決済はまだ始まったばかりでいろいろ細かいところが詰められていない場合があります。
- 自宅などで事前に動作確認をしておく
- レジに行く前に、トラブルのお知らせがないかを確認し、バーコード表示をしておく
- なにかトラブルがあったときにスムーズに対処できるよう予備の決済手段や、予備スマホを用意しておく
このくらい準備しておけば、思わぬ事態になっても割と冷静に対処できますね。