風力の弱いUSB扇風機はカバーを外すと風力アップする。違いを計測

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USB扇風機はUSBの供給電力が限られているため、弱いモーターが使われています。元が弱々しい風のためちょっとした障害物で風力が低下します。

ダイソーのUSB扇風機もカバーを外すと体感でわかるほど風力が変化します。羽を清掃するためにカバーを外して動かすと、体感的にはっきりわかる違い。風速計を使ってその違いを数値にしてみました。

カバーを外す

カバー有りの状態


カバーなし

ネジを4本外すだけで取り外せます。

風速比較・表、グラフ

カバー有り、無しでの風速比較です。

扇風機から風速計を10cm刻みで距離を離して変化を記録しています。風速はm/s。計測不可は0.7m/s未満です。

距離cmカバー有りカバー無し
102.43.2
201.82.5
301.51.8
401.11.3
500.81.1
60計測不可0.9
700.8
800.8
900.8
1000.7
110計測不可


測定の様子


もともと弱々しい風なので数値的にはわずかな差。でも、もうちょっと風量が欲しいという状況なら、僅かな違いが体感的には十分な違いに感じられます。

カバー無しの問題点

モーターのトルクは弱いとはいえ、手に羽が当たればそれなりに痛みがあります。人によっては泣きそうになるかもしれません。

一番心配なのは、髪の長い人だと髪が絡まる恐れがあります。髪の絡まりはカバーがある場合でもゼロでは有りませんが、カバー無しだと危険度は大幅アップします。

頭が当たるような場所に設置せず、もしも痛い目にあっても笑って済ませられる人ならカバー無しを検討してみてください。

カバー無しの利点

USB扇風機は弱い力で動いているため、羽が汚れると体感でわかるほど風量が落ちます。マメに清掃しないと性能を発揮できない装置です。

関連:ダイソー扇風機の風量が落ちても清掃すれば復活

汚れに気づいてもネジを4本外して分解するとなると、つい億劫になりそのまま使い続けて風力ダウン。「安物はだめだなぁ」という評価に。

カバーが無ければ汚れが目についた時にすぐ清掃できます。いつも一定水準以上の風量を確保できて「安物なのにしっかり働くなぁ」と逆の評価になります。

まとめ

ダイソーの扇風機を細かく手を入れて何年にも渡って使うのは間違った使い方だとは思っています。でも単純なものを少し手を入れて改善するのはちょっと楽しいんですよね。

関連:ダイソーのUSB扇風機を修理してみた

正しい家電使いの人には、100V系のDCモーター扇風機をおすすめします。省エネ、静音、細かい制御と今どきの扇風機の要求品質を満たしています。以前は高額でしたがお手頃価格になってきました。

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