プリンターインクの詰め替え
インクジェットプリンタは本体価格が安く、インクが高く設定されているのが主流です。
これは、40年以上前の複写機からの考え方。メーカーは機械を売りっぱなしにせず、メンテ契約を結んで、印刷枚数に応じて保守費を取って安定収益としていました。安定収益が得られるので本体は安く売っても儲かるという手法です。
プリンターだと複写機を源流に持つレーザージェットから導入され、使い捨てカートリッジで爆発的なヒット。それをヒントにHPがインクジェットで使い捨て方式を導入して大成功。 さらに高機能な複合機を極端に安くし、faxなどインク消耗作業を取り込んだのがLexmark社(米IBMからプリンタ部門をスピンオフした会社)。
インクが高くなればなるほど、それをビジネスチャンスと見る業者が出てきます。インクのみを供給する者、カートリッジを再生して売るもの、カートリッジ自体を作って売るもの。 プリンターメーカーは儲けを横取りされないように、防御に必死になっています。 以前は法的にもめたことがありましたが、現在は互換品などの販売はOKとなっています。
今使っているのはブラザー
以前ブラザーはプロテクトが無く、インクは注入し放題でした。 現在はICチップが導入されてちょっとややこしくなっています。
ICチップ情報をリセットするツールが売られています。 リセッター 2000~3000円
インクの注入も注射器で手軽にというわけにいかない構造に変更されました。注入ボトルや専用のノズルが付いた注射器が売られています。詰め替えキット で5,000円くらい
大量に印刷する人向けに、タンクを極端に大きくしたタイプもあります。大容量カートリッジキット
そんな面倒なことやってられないという人用に、ICチップ付きの格安インクもあります。顔料タイプもあり。
大画面テレビとスマートフォンの登場でプリンタの出番はめっきり減った
ひと目で広い範囲が見られるという紙の優位性。 2005年あたりからPC用の高精細の20インチクラスモニターが10万円以下になり、モニターで見た方が便利に感じられようになります。 最近では40インチクラスでも10万円割れ。画質をあまり気にしない人なら家庭のテレビで見ることもできます。 40インチクラスになると紙で見るより、拡大され更に広い範囲が一目で見られてより便利という事になってきました。
手軽に持ち運べるのも紙の特性です。 こちらはスマートフォンに移行しています。 携帯電話時代はPCとの整合性が異常に悪く使い物になりませんでしたが、スマートフォンはPCと同じように画像データを扱えます。2008年からは印刷の頻度はめっきり減っています。
プリンタの使用頻度は減る一方です。 プリンターメーカーは何とかインクを使わせるようにと、これまでにない新しいサービスを提供してくれるかもしれません。