手紙やはがきの配達を平日のみに。これはぜひ実現を
普通郵便(手紙ハガキ)の配達を平日のみの週5日にしたい。土曜日配達を辞める方向で検討中だそうです。人手不足が原因。
個人的には手紙やはがきは全国大半のエリアで2,3日で届く割に低料金で、サービス過剰だと感じています。
手紙やハガキは週一配達で
手紙や葉書の送料が100円未満と安く設定されているのは郵便法の縛りがあるため。郵便法は国民に文化的な生活をしてもらうために福祉の観点から制定されています。
現代社会なら、電話、LINEのようなチャット、メール、宅急便等多種多様な伝達手段があります。手紙・ハガキに速さを求める必要が殆どありません。
手紙やハガキはさほど急ぎでない内容を、低価格で全国津々浦々配達するもの。とすれば週1回の配送で十分ではないかと。
例えば金曜日にまとめて配達すれば、利用者は週末に手紙・はがきをゆっくり読む。返信は週明け月曜に投函というサイクルにできます。
配達側は、郵便の量がまとまるので効率の良い配達が可能。効率が良ければ時給アップができます。高時給・金曜日のみ4時間のバイト募集という可能性が出てきます。この条件なら人手不足は解消し、仕事を効率よくこなせるレベルの高い人を確保できます。
ゆうびん・銀行の振込料金と比べると
ゆうちょ銀行の振込は200円/回です。それに対し手紙・ハガキの配達は100円未満。
振込は単に数字情報を伝達するだけの作業です。コンピュータ間の通信で成立しますので、限りなく0円に近いコストが可能。銀行が規制業種で役人利権の業界のため、ある程度高コストは仕方ないにしても高額なことに驚きます。
銀行間の振込がどうやって行われているか?
A銀行から振り込み→全国銀行データ通信システム(全銀システム)→B銀行が受け取り。これは情報のみのため、実際のお金動きはA銀行の日銀当座預金→全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)の日銀当座預金→B銀行の日銀当座預金に振替られることで完了します。
2012年は年11.6億件、約2,600兆円を処理。現代インターネットで行われている複雑で大量なやり取りに比べれば、単純でのんびりした作業です。小さく閉じたネットワークシステムですので本来は設備・運用コストは低く済むものです。
一方、手紙はがきの配達は
ポストから回収→郵便局で配達エリアで振り分け→トラック等で配送→郵便局でエリア別に振り分け→ゆうびんバイクで配送。雨が降ったり雪が降ったり犬に吠えられたりタイヤがパンクしたりと障害も多い。
振込と郵便配達の手間の違いは圧倒的。でも手紙はがきのほうが安い。料金的には逆のほうが納得できます。
週一配達で不便になれば企業の郵便が電子化される期待
今でもたまに企業から郵便が届くのが正直迷惑。自宅の郵便受けから取り出し、わざわざ開封して中身を見なきゃいけないのが面倒。保管もしにくい。なにかリアクションするにもアナログで非効率。
emailでもアプリでもいいので全て電子化してもらえれば、内容を短時間で判断できます。スマホなら自宅に縛られずいつでもどこでも内容を確認できる。自分で内容を見なくてもゴミ箱直行の自動処理も可能になる。
電子化を希望する者にとっては電子化による欠点はありません。電子化が苦手な人には従来どおり紙で対応すれば良いでしょう。
手紙ハガキを週一配達で不便なものにすれば、効率の良い代替手段に入れ替わり社会全体の効率アップに繋がることが期待できます。
書留、宅配便、本人確認郵便など付加価値の高い郵便は今後も企業は利用継続します。郵便事業はこの分野を強化して収益アップを図ってもらいましょう。