1mm以下の薄いネオジム磁石
ものの固定に便利なマグネット。位置合わせに微調整が必要で、一度決めたら安定的に固定したい場合に強力なネオジム磁石は重宝します。
量産化が進んで今では数十円レベルのお手頃価格になっています。安くなれば多品種化も可能になり大きなものから小さなものまで揃っています。
まだ十分ではないのが薄型化。小物同士をくっつけた際に、できるだけ隙間ができないような薄いものが欲しいことがあります。必要に応じて付けたり外したりできるマグネット良さを生かすためある程度磁力は欲しい。
素早く見るための目次
一般の市販品だと0.3mm厚のものが入手可能
国内企業ーマグファインが扱う0.3mm厚品
0.5mm厚
1mm厚なら低価格
シートタイプ(磁力は弱い)
磁気に弱いものは減ってきた
磁石に弱いといえば、カセットテープ、ビデオテープ、フロッピーディスク、キャッシュカード、機械式腕時計など。すでに、カセット、ビデオ、フロッピーは一般家庭では絶滅。
キャッシュカードは古くに発行されたものは磁気ですが、現在はICチップ対応が標準になっています。クレジットカードもすでにICカードに切り替えられています。ICカードの長所等
手元にあるもので影響を受けそうなのは、磁気タイプが多いプリペイドカードくらいです。
機械式腕時計は贅沢品ですので庶民はあまり考えなくてもいいでしょう。磁気の影響をほとんど受けないスマホやスマートウォッチを時計として使う人が増えています。スマホといえば磁気を利用する内蔵ジャイロが気になりましたが、外部磁気の影響を受けないそうです。
こうやってみると強力な磁石を身の回りで使っても支障ない時代がやってきたと言えます。
ネオジムの国別生産量
ネオマグ株式会社にわかりやすい資料がありましたので引用します。
中国と日本がTop2で圧倒的な生産量。2015年では両国の差は4倍以上に開いています。
2010年辺りから急激に価格が下がった記憶があったのですが、グラフを見ると2006年から中国が日本を抜いていたんですね。
紙やフィルムのように薄いものが出れば新たな用途が広がる
小物同士をくっつけたり、はずしたりする便利さは文房具を始めとして様々な場面で使えます。
磁力によりますが従来の弱いマグネットシートではなく、かなりガッチリと固定されるシートが出てくれば従来には無い用途が編み出されるはずです。
もしかしたら部屋の壁紙が薄い金属になって、薄いマグネットを使ったものを壁に固定できるようなるかもしません。逆に壁側がマグネットでも良いでしょう。
洋服、バッグ、靴などボタン・紐・ベルト代わりに応用可能。服の要所要所にマグネットがあれば畳むのが簡単、複数枚をきれいに揃えるのも簡単、型崩れを気にしないバッグはピタッとぺちゃんこにできて収納スペースが減らせる、見た目も綺麗に整頓できる、靴をそろえるのも簡単、靴は砂浜を歩けば砂鉄まみれとか楽しいことにもなりそうです。
ネオジムの発明は日本と米国
株式会社マグファインのMagnetKidsによると、ネオジムは1984年に日米で同時に発明されています。
発明者の佐川眞人氏の履歴を見ると、富士通で磁石研究を命じられる→1982年住友特殊金属に転職してネオジム磁石を完成→1988年に磁石専門会社を設立。と日本人らしくないリスクを取れるタイプの人です。
ネオジムは青色LED発明並みに社会への強烈なインパクトが有りました。もっと偉人的な扱いがされると良いなと思います。