品薄になっている商品についてケロッグに問い合わせてみた
ケロッグのシリアル商品2種類をずっと以前から消費しています。そのうちの1種類が4月下旬からいつも利用する通販サイトで品切れになり、近所のお店でも在庫切れになっています。通販サイトでまだ売っているお店はあっても普段購入する価格の1.5~2.5倍と高額。
いつも1~2ヶ月分の在庫を自宅に確保しているのですが、そろそろ補充したい量にまで減ってきました。
なぜ2種類のうち1種類だけが少ないんだろう? 製造・流通の問題ならは2種類とも減るはずですよね。もしかすると生産中止や類似商品への切り替えかもということで調査。
問い合わせてみた
まずは、ケロッグのサイトをチェックしてみると、品切れにつながるような記述は無し。
情報が無いと多少高くても購入するべきかどうかの判断ができません。ケロッグに電話で問い合わせてみました。ほとんど待たずに電話は繋がります。
(ケロッグのオペレータさんの応対は丁寧ですが、簡素化して記述しています)
- たまトラ:いつも美味しく頂いている商品がお店の棚から消えてなかなか入荷しなくなっています。理由がわかるようでしたら教えていただけますでしょうか。
- ケロッグ:申し訳有りません。緊急自体措置により需要が急増してお届けが間に合わなくなっています
- たまトラ:2種類のうち1種類は在庫が有り、1種類が品切れなのは人気の差が原因ですか?
- ケロッグ:そうなります
- たまトラ:生産は十分行われているのでしょうか
- ケロッグ:生産も止まっております
- たまトラ:材料不足ではなく生産を止めているということでしょうか
- ケロッグ:はい
- たまトラ:再開時期はいつ頃かおわかりになりますか
- ケロッグ:現在のところ未定です
- たまトラ:このことについてサイト上での案内はされていないんでしょうか
- ケロッグ:サイト上でのご案内は行っておりません
- たまトラ:なるほど。流通状況を見ていれば生産状況もわかるという感じですね。早めの生産開始を期待しています。ありがとうございました。
メーカーは告知すべきか
これは難しい問題です。
「生産が止まり流通が減ります」と告知すると買い占めをする人が出てきて、一気に品切れになります。
告知しなければ一気に品切れにはならないかもしれません。
しかし流通に関わる人なら状況を見て買い占める事ができます。この場合は情報の不公平が生じます。
消費者側にとっては品切れの理由が判明しないと高くても購入すべきか、ある程度待つかの判断ができません。品薄期間と価格動向を見ながら別の商品に切り替えたり、消費を抑えるための調理法を導入など、手立てを考えるためには情報が必要です。
「情報を告知する企業」が消費者にとって価値があると言えます。
最近の実例だと、任天堂のゲーム機が挙げられます。
もともと品薄気味の商品ですので、2月6日に出荷停止の発表をすると一気に棚から無くなりました。市場価格はメーカー希望価格を上回る状況が続き、現在は出荷は再開されているようですが1.3~1.5倍の高値で売買されています。
任天堂が情報を公開しなくても、市場動向を見て動いた人は必ずいます。どちらにしても市場価格は上昇したでしょう。実際市場価格は2月に入って動きが激しくなっていました。
であれば情報の不公平感がないように、任天堂のように状況を発表したほうが良いでしょう。
メーカー希望価格で手に入れる方法は残されていて、家電量販店は抽選による販売をしています。抽選なら公平感が高いため良い方法だと思います。家電量販店側はよく利用する顧客を優遇しているかもしれませんが、多少なら許容範囲。
ケロッグ製品のように単価の安いものは抽選方式はコスト的に困難ですが、代替品を棚に並べて訴求するなど小売側でやれることはあるはずです。
まとめると
- 企業は一定期間品薄が起きると予想されるなら状況を発表したほうが良い
- 小売店側で公平性を保ちたいのなら抽選方式を導入。
としてもらえたら良いかなと感じています。