湿度を一定に保ってくれる防湿庫。バイオリンなど繊細で高価なものに

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湿度の悩みありますよね。

湿度が高いとカメラのレンズの中にカビが生えてしまう。最近は使われなくなりましたが、ビデオテープやカセットテープにカビが生える。

逆に湿度が低すぎると木材などは本来の特性を失い破損してしまう。

安いもの、簡単に手に入るものならいいんですが、高価で2つとして同じものがない。といえば楽器です。

楽器の保管条件

理想的には 温度20℃、湿度50%とされています。

実際には人が過ごす環境に持ち運ばれて使われるものなでそこまでシビアでは有りません。でもできるなら理想環境に保管したいものです。

理想環境を作る方法は2つ

  • 専用の保管庫(防湿庫)
    • 保管するものに合わせて湿度を一定に保てます。理想的な環境。
    • オーダー的なものになるため費用はやや高い
  • エアコン
    • 低価格で導入できます
    • 温度調整は得意ですが、湿度調整を細かく行うのは難しい。特に加湿は乾燥時期だと困難。
    • 部屋・建物の構造によっては電気代が高額になる可能性

防湿庫、エアコン(条件の良い建物)、おまけで換気扇との比較表

項目 防湿庫 エアコン 換気扇
湿度 40%~50%
10%~
80%以下
温度 室温に依存 制御可能 制御不可
電気代 1日0.03円 1日0~300円 1日20円
手入れ 不要 清掃 清掃
初期費用 12万円 6万円~ 2万円~

防湿庫の調査

防湿庫の仕組み

家庭用でも使われている除湿剤は一旦水分を含むと除湿効果を失います。

除湿剤に含まれた水分を加熱して強制的に飛ばし、除湿効果を取り戻すものが加熱再生式装置。仕組みはヒーターだけの単純なもの。

防湿剤 加熱再生乾燥剤 除湿ユニット モバイルドライ HC-63C

小型の加熱再生式の除湿ユニットが市販されています。

防湿庫は密閉した箱に、加熱再生式の除湿装置を取り付け湿度が上昇したら除湿する。逆に湿度が低すぎる場合には加湿装置で加湿するようになっていて、箱の中の湿度を一定の湿度に保てます。

設定したい湿度、例えば50%前後に保ちたいという希望に沿って、防湿庫を選びます。10%以下に保てる防湿庫もあります。

箱の容積内の調整なので電気代はほとんどかかりません。手入れも不要。小規模でシンプルな構造なので故障しにくくなっています。

カメラレンズ防湿庫で実績のあるメーカー

楽器用の防湿庫は特殊で一般流通で見かけることは有りません。信頼できる防湿庫メーカーを探すには、カメラ用の防湿庫メーカーから辿るのが良さそうです。

カメラの大敵はレンズ内に繁殖するカビ。カビが生えるとレンズはダメになります。高価なレンズにカビを発生させないようにプロ、セミプロは防湿庫を持っています。カメラマンが選ぶものは品質的に確かなもの。

ヨドバシカメラの防湿庫売れ筋ランキングによると

  • 東洋リビング
  • ハクバ
  • トーリ・ハン
  • SIRUI

の4社で占められています。

このうち、楽器用の防湿庫を提供しているのは東洋リビング社。

東洋リビングに問い合わせてみた

サイトを見て疑問を横浜市の東洋リビングに電話で問い合わせてみました。

  •  楽器用はどこで買えますか?
    • ギター用などはクロサワ楽器などでの楽器店。もしくは弊社で直接購入
    • バイオリン用は弊社直接購入
    • カメラ量販店ではカメラ関連用のみの取り扱い
  •  サイトに出ているバイオリン用のFD-120Dの価格は?
    • 注文制作になるので約12万円、納期は2ヶ月、オプション等で異なってきます。
    • 流れとしては、事前に電話等で詳細を相談、見積もり、注文(支払い)、2ヶ月後納品
  • 注文制作ということは自分用に特注可能ですか?
    • 可能。希望に沿って図面を引く。
    • 事前予約(要調整)していただければ来社してもらって相談可能
    • バイオリン用はハンガーに吊るタイプなら楽器現物毎に特注扱い、スタンドに立てるタイプなら標準スタンドで防湿庫に入れてもらう形で対応
    • 標準のFD-120Dは1挺用。2挺用が欲しい場合は一回り大きいサイズでオーダーを受けることもできる。1丁用と2丁用で見積もり価格を比較して、どちらにするかを決めてください
  • アナログ制御とデジタル制御の違いは?
    • 小型防湿庫はアナログ制御、大型防湿庫はデジタル制御。価格はデジタルのほうが高い

もう一つの方法は調査中

エアコンは加湿が苦手。空気中の水分を取り込んで加湿するダイキンの高級エアコンシリーズがありますが、外気が乾燥している時期だと能力に限界があります。

スマートコンセントでエアコン除湿と加湿器をコントロール

SwitchBotが販売してる商品を組み合わせると、以下の操作を自動化できます。

  • 室内の湿度が一定以上になったらエアコンの除湿動作をさせる。一定以下になったら除湿動作停止
  • 室内の湿度が一定以下になったら加湿器を動作させる。一定以上になったら加湿器を停止

必要な機材はスマホと、SwitchBotの製品。一度設定すれば自動で動きます。

SwitchBot スイッチボット

  • デジタル温湿度計
    • 温度湿度を計測してHubに送る
  • Hub
    • 赤外線リモコン(学習可能)で複数の家電製品を操作
  • SwitchBot
    • 赤外線リモコン非対応な家電を操作

天気予報の情報と連携も可能

音声コントロールや、スマホの位置情報を検出して動作させることもできるため、留守がちのお宅でも住人が家に来たら自動で作動も可能。天気予報やTwitterのキーワードと自動連動させることもできます。設定には少々スキルが必要。

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