Amazon’s Choiceマークは商品選びに迷ったときに頼りになる目印。罠に注意
最近amazonの商品ページに「Amazon’s Choice」というラベルが出てくるようになりました。街なかのお店だとこういう「おすすめです」は販売店側の都合が見え隠れしてちょっと警戒してしまいます。
amazonには買い物履歴が残っているので、Amazon’Choiceとの関係を確認してみることにします。
素早く見るための目次
Amazon’s Choiceとは
定義は「すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格の商品をおすすめします」となっています。
amazonの場合、販売側の都合よりも顧客重視が徹底されていますので、この表記はある程度信頼できそうです。
買い物履歴からチェックしてみた
購入した商品を、満足度が高かったもの、イマイチだったもの、返品したものに分類して、amazon’s choiceとの関係をチェック
最近買ったもので個人的に評価の高かった商品
Amazon’s Choiceマーク有りです。
この手の中華製品は中国発送で2~3週間かかるのが相場。並行輸入でamazon倉庫から即発送されるものだと経費が上乗せされて高くなってしまいます。ところが、これはamazon倉庫発送ですぐ手に入るにもかかわらず、中国発送に近い低価格設定。
物としても満足度が高く今年上半期では一番好印象の商品。購入時はほとんどレビューはなかったと記憶しています。
早い、安い、品も良いでAmazon’sChoiceマークが付くのは同意できます。
レビューの星の数がうさんくさいものはAmazon’Choiceも怪しくなる
中華系の1,000円前後のものはレビューの数に引っ張られてAmzon’sChoiceになってしまいます。
レビュー数と星の数は2010年頃まではかなりあてになるものでした。中華製品の増加した2013年辺りからは、マーケットプレイスの商品に関しては自演レビューが増加してきて、レビューが妙に多いもの、日本語が怪しいもの、レビュー者名が日本人名のものは疑ってかかるほうが良い状況です。
更にここ数年はレビューしてくれたらamazonギフトプレゼントという事業者も登場していて、この場合は普通の日本人が好意的なレビューを書くため見分けが難しくなっています。
以下の条件を満たすモノはAmazon’sChoiceでも疑って良いかもしれません
- マーケットプレイス商品
- 中華系
- 2,000円以下の安いもの
- たいして差別化できる商品でもないのにやたらレビュー数が多い(マウス等)
但し、prime対象商品なら返品が容易なので、ダメなら返品で良いやと言うつもりなら購入対象にしてもいいでしょう。
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返品した物
今年2つの商品を返品しています。説明書きの仕様を満たさない低品質な商品。
その2つの商品には、Amazon’sChoiceマークはありませんでした。
これってもしかして個人の嗜好が反映されているかも
amazonは各顧客のデータを大量に蓄積して、欲しがりそうな物を自動的に表示することで知られています。
Amazon’sChoiceマークもそんなトラップが潜んでいるかもしれません。
確認のため別のブラウザ(プライベートモード)、別のネット回線(別IPアドレス)で接続してみるとAmazon’sChoiceマークが付いています。
個人個人で変わるものではなく、商品ごとに公平にマークがついていることを確認できました。
但し、amazonの取扱商品は膨大で、しかも時々刻々セール内容が変化しているため、タイミングや何かの条件でAmazon’sChoiceの付与は随時変化しているかもしれません
似たような品物が多くて迷うときに頼りになる
現在のところ、このマークがついていれば一定の水準に達している商品といえます。
商品検索をして似たようなものがいろいろ出てきたらamazonが直接販売しているものなら、Amazon’sChoiceマークの有無で選択していいでしょう。
いずれ、このマークを取得しようとあの手この手で策略を巡らす業者が登場してくるかもしれません。もしそうなってダメな商品を掴まされても、簡単な返品手続きで対応できます。
罠に注意。意図的に狙っている業者がいる
Amazon’s Choiceが目安になると考える人が増えると、それを利用して高く売りつけようと考える業者も出てきます。
例えばこれ
wacomのタブレット用ペンで通常は7千~8千円の品物です。現在19,900円と3倍近い価格。
過去3ヶ月の価格推移を調べてみました
夏頃までは7,980円と標準的な価格、8月末から品切れ状態。これに目をつけた業者が9月末に10万円の値付、さすがにやりすぎと考えたのかすぐに19,900円の値付けになっています。
品切れで入手しにくい商品に高値をつけているんですね。行為自体は消費者側からするとちょっとあれですが、悪行ともいえません。手に入りにくいものを高くても早く手に入れたいというニーズに答える事も商売として一つのやり方。
消費者側の防衛策として、人気商品、Amazon’s Choice商品であってもその価格が自分の必要度に対して適切かを今一度確認しましょう。