小物の整理整頓が苦手な人に知って欲しい。多段引き出しで収納
ハサミやペンなど日常的に使うものですら毎回探さすような生活はストレスがたまります。探しもののために時間も失ってさらにストレス。
単純なルールと多段引き出し導入で改善しましょう。
苦手なことは誰にでもある
苦手な事はどうやってもどうにもならないものです。人それぞれ得意不得意があるおかげで社会は多様性に富んでおもしろい。
でも探しものによるストレスと時間ロスは自分にとって損失。面白がっていられません。
小物片付けに役立つのは、中身が見えるクリア引き出しの多段タイプ。
価格も安いので、失敗したら捨てればいいという気楽さで導入できます。
道具の使い方にはルールが必要
片付けが苦手な人に良い収納道具を与えても解決しません。
なぜなら片付けのルールを自分で決められない。決めても難しいルールに従えないからです。
犬猫のトイレルール程度の単純さが必要です。
多段引き出しのルール
片付けが苦手な人が必ずやるのが、見えているものをルール無しに引き出しに詰め込むこと。これをやるとせっかくの道具が全く役に立たないままゴミと化します。
準備
- 多段引き出しの上2段はカラの状態にする。これが重要。
- 今ある荷物のうち、最近使ったと思うものを3段目から下にとりあえず入れる。
- ここで整理しようなんて考えてはダメ。整理整頓の才能が無いんだから無理。何も考えずとにかく詰めてみる。
- 多段引き出しに詰めきれない場合は、今までの収納場所に残しておく。
ルール1
- 「今使ったものを一番上の引き出しに戻す」これだけ
- 多段引き出しの下の方から取り出したものでも、別の場所から見つけて持って来た物でも、とにかく今使ったものは1番上の引き出しに戻す。
ルール2
- 一番上の引き出しが一杯になったら、2段目のカラの引き出しと入れ替える
- これで1段目がカラになり、2段目はよく使うものが入った引き出しになります
- ルール1に戻る
ルール3
- カラだった1段目と2段目の引き出しが一杯になる頃には、3段目から下の引き出しは隙間ができています。3段目の引き出しのものを4段目以降に移してカラにします
- カラになった3段目の引き出しを1段目に、1段目を2段目に、2段目を3段目に移動します
ここまできたら、日常的に使うものは厳選されて1段目の引き出しに集中しています。1段目のものほど使わないものは2段目に。更に使用頻度が低いものは3段目に。
家庭で日常的に頻繁に使うものは、せいぜい30品程度。ルール2まで進むには年単位の時間がかかります。その頃には必要なものがすぐ取り出せるという状態です。
4段目以降はめったに使わないか不要なもの。長期間一度も上の引き出しに行けなかったものううち、価格が安く入手が容易なものは捨てましょう。入手しにくいものや高額なもの、必要なときはすぐに無いと困るものは重要度を考えて残します。
よく使う道具は複数用意して使う場所に置く
たとえばハサミをよく使う場所が2箇所あるのなら、2つ買ってよく使う場所にそれぞれ置きます。ここでも「今使ったものは一番上の引き出しに戻す」ルールを適用するため、多段引き出しを設置します。
多段引き出しは、リビングテーブルの下、キッチンの横、PCデスクの横、書斎机の横というように何か作業する場所にそれぞれ設置すれば、あちこち動き回らずに自然に整理整頓システムが完成します。
多段引き出しは種類豊富
定番はアイリスオーヤマの製品。何十年も作り続けていて、品質・価格のバランスに優れています。
引き出しの数、引き出しの深さ、全体の高さで違いが有り設置場所にあったものを選べます。
引き出しの深さ5.5cm。本体高さ83.2cm
引き出しの深さ7.7cm。本体高さ68cm
引き出しの深さ12.8cm。本体高さ83.2cm
引き出しの深さ7.7cm。本体高さ108.4cm
まとめ
整理整頓は人間の能力の中でも相当に高級な能力で、千人に一人、万人に一人レベルの才能。
- 必要なものかどうかを選別:これができる人は少ない
- 能率よく配置できる:これもできる人は少ない
能力が乏しい人は適切な道具と単純ルールでカバーするのが早道。うまくいけば生活品質を大きく向上させられます。
ルールは単純に「今使ったものは一番上の引き出しに戻す」だけ。
一人暮らしでも家族がいても使えるルールです。