ペットの運送料金を調べてみた
ヤマト運輸はペットの輸送も取り扱っています。サイトに内容を詳しく書いてあるのですが、少しわかりにくい点もあったため問い合わせてみました。
サービス内容
サイトはヤマトホームコンビニエンス
サイトに記述されている内容
- 概要、注意事項、よくある質問
- 料金は猫なら東京→大阪で38,000円から
- ペットの種類・大きさで料金はいろいろ
- 犬・猫がメイン。運送地域によっては鳥・爬虫類・熱帯魚も可能
- 動物の飼育経験および輸送経験の豊富な人が運ぶ
- 飛行機を使わない場合は自動車で担当者が運ぶ。運転者と同じ温湿度環境。(ということは、タクシーの座席にケージを載せるイメージですね)
- 飛行機を使う場合
- 発送元→飛行機→発送先 と二人の担当者を経由する
- 飛行機内は他の荷物と混載だが、いきものを扱う環境にはなっている。気圧温度は多少変化する
- 飛行機の環境は後述
- 輸送中は、給餌・清掃などの管理は行わない
- 天候、災害などによる輸送の中断、日程変更が発生した場合、依頼人に戻すか、宿泊施設にて預かり。宿泊の場合は別途料金。
- 支払いは先払いで銀行振込のみ
- 輸送はヤマト自体ではなく提携業者が行う
- ケージが必要。レンタルケージを有料で用意可能
- 複数のペット(複数ケージ)対応できる
- 生後3ヶ月未満の動物は取り扱えない
- 健康状態によっては運べない
- 輸送前には
- 軽い散歩を実施(排尿・排便が目的)
- 犬・ネコの場合、輸送5~6時間前より食事を控える。(ただし水は通常通りでOK)
- 申込みは1週間以上前に
猫の輸送を問い合わせ
事前にサービス内容とよくある質問を読んだうえで、 「猫」の輸送についてヤマトに問い合わせてみました。
問い合わせは携帯からもつながるフリーダイアル 0120-461254(9-20時)
説明・確認された内容
- 別の業者に委託しているため詳細は業者から折返しの電話を入れて説明する
- 猫の年齢、体重の確認
- 輸送用のケージはあるか? ある場合は大きさ(縦横高さ)
- 利用予定日(1ヶ月先と伝える)
- 発送元・発送先。細かい住所は不要で、横浜市○○区、群馬県○○市程度でOK
- 連絡先電話番号・名前
30分ほどで事業者(ディペット)から電話が入りました
- 利用日の確認
- 発送元・発送先の確認
- 猫用ケージの材質確認。布製のようなソフトケースはNG。ハードケースが必須とのこと
- いくらぐらいを予定しているか?
- 3万円ほどと答えたところ、それよりはかなり上乗せになるとのこと
- 詳細見積もりをした上で折り返しということになりました
5時間ほどで見積もりの電話連絡
- ドア・ツー・ドアで運ぶ
- 料金は42,000円+税 (横浜→群馬)
- 「生物輸送に関する承諾書」は事前に郵便・FAX・メールのいずれかで送るので同意してからの契約になる
タクシーならいくらか
ペットの輸送方法はタクシー並みの待遇です。
タクシー料金検索サイトを使って同じルートを計算してみました。
結果は税込55,000円。ヤマトペット輸送だと税込で約45,000円。
ヤマトのペット輸送のほうがタクシーより1万円安い。
ペットだけ運ぶのならヤマトのペット輸送。
自分も移動するのなら、電車等の移動で1万円以上場合は自分とペットでタクシー同乗がお得。タクシーなら事前準備も不要で手軽です。ペットと一緒のほうが安心ですしね。
航空機のペット輸送環境
ANAのサイトに記述があります
- チェックイン後空調の効いた場所で預かり
- 航空機の貨物室(バルクカーゴルーム)で運ぶ
- 飛行中は照明が消え暗室
- 空調機にて温度や湿度を管理。外気温などの影響により客室とは環境が異なる場合がある。 特に夏場は高温になることも
- 航空機への移動、乗り降りは屋外のため夏場や冬場は温度・湿度に大きな変化が生じることがある
- 離陸・着陸時や飛行中は、機械操作音や風切り音する。航空機への乗り降りの際には、航空機や地上車両の音が聞こえる
客室内の環境:機内の温度は22~26℃、湿度は20%以下にまで低下する。気圧は0.7~0.8気圧
貨物室は客室と同様の環境と記述があります。
近未来的には自動運転
自動車の自動運転が一般化すれば、ペットの輸送コストは劇的に下がります。
輸送料金は人間が運転するタクシーの半額以下、自分が所有する自動運転車を使えば燃料費のみ。
ペットの様子は各種センサーで常時モニターし、ペットの体調はリアルタイム判定されます。様子がおかしければ最寄りの動物病院にデータを送信して自動でやりとり。そのまま病院に直送ですぐに処置。安心して運送できます。
ペットに限らず輸送の概念を変える自動運転。一日も早く一般化して欲しいですね。
Google関連企業のWaymo社がアリゾナで自動運転タクシーを運用中。乗客が撮影した映像です。
まとめ
ペットを運ぶのは、人を運ぶより気遣いが必要。人の運送のようにルールを決めてそれに従ってもらうことができないため、何が起きるの予測がしにくい。運送側の都合でがっちり管理すると、優しさにかけると批判を浴びることもあるでしょう。
モノならルート配送にまとめて混載輸送できますが、ペットだと1件ごとに個別輸送です。
ペット輸送はビジネス的にはとても困難な対象です。リスクの割に得られる利益はわずか。
一見高額に見える料金ですが、運営コストを考えれば納得レベルです。