預かったものを写真にとって情報化してくれるminikuraHAKO
専用の段ボール箱に品物を入れて預かってくれるサービス。こういう預かりサービスは昔からあって、預かってもらうくらいなら写真にとって物は捨てればいいのに。という評価をしていました。
新しく始まった預かりサービスminikuraMONOは段ボールに入れて送った品物を写真にとって、ネットで見られるようにしてくれるサービス。保管料は月額250円から
運営側から見ると、minikuraMONOは一つ一つ写真撮影する手間だけで赤字になりそうです。 何か効率の良い自動に近い専用装置があるんでしょうか。 他人にはゴミに見えても、当人にはかけがえの無い品物の可能性もあり、傷がついたと騒ぎ立てる人も出てきそうな危険な領域。責任を無限に求め騒ぎまわる層がほんの一握りでもいると思うと、二束三文の費用でこんなビジネスをやる気になりません。契約でそのあたりをうまくすり抜けるようになっているんでしょうか。
そのまま預けっぱなしにして、ずるずる料金を支払う客がかなり多いと見込めば、写真部分の手間賃を吸収できるのかなあ。
ところが預けた荷物を必要に応じて指定の場所に宅配便発送してくれるサービスまであります。 これだと、なんとなく忘れてずるずる何十年も預けるうっかり者(最も利益が出る顧客)の割合が減ってしまいそうです。
商品ラインナップ
- minikuraHAKO
- 段ボール箱単位。1箱最大20kg。
- 200円/月
- minikuraMONO
- 一箱30点まで。写真にとってリスト化。一品ごとの取り出し発送可能。オプションでクリーニングやデータ化も可能。
- 250円/月
- minikuraクリーニングパック
- 最大10点までのクリーニングをして、半年間の保管料9,000円
- 他にワインの保管もあり
あらためてラインナップを眺めてみると、MONOは話題集めの宣伝費と割り切った商品。たぶん赤字でOKのサービス。
クリーニングパックも定期的に出し入れするものなのでそれほど利益は出そうにありません。数回利用したら飽きて他のサービスに移るような客が多そう。
儲けの源泉は、ずるずる預けて放置してしまう顧客が続出しそうなHAKOやwineでしょう。
利用者から見ると
minikuraMONOは写真撮影・発送指定という付加サービスをうまく使えるなら、割安なサービスということになります。
預かるだけのminikuraHAKOは 0.4m x 0.4m x 0.4m=0.06立方メートルで月額200円。 一畳の容積 1.7m x 0.85m x 2.4m=3.47立方メートル (畳は集合住宅に多いサイズ、天井高さは平均的なもの)
3.47(一畳の容積) ÷ 0.06(段ボール容積) x 200(円/月)=12,966円
一畳分13,000円弱より高い住まいなら預けたほうがお得。 6畳換算で77,796円ですので高額な部類でしょう。 この金額に手間や見栄え、安全性なども加味して判断することになります。 多くの場合、物を捨てたほうがお得だとは思います。