QUICPayの支払いエラー。失敗談からノーマルとプラスの違いを整理
QUICPayを使う上で気になるのは、「ノーマルのQUICPay」と「プラスのQUICPay+」があり、使える場合と使えない場合があること。プラスに統一するのは難しいようでQUICPayサイトには下のような一覧表が載っています。初見ではわかりにくい。
素早く見るための目次
ノーマルとプラスの違いを整理
QUICPayサイトの情報を一覧表にしてみました
- 利用者ノーマルはお店側ノーマル&プラスで使える
- 利用者ノーマルは支払い元はクレジットカードのみ可能
- 利用者ノーマルは1回2万円が上限
- 利用者プラスは支払い元がクレジットカードなら、お店側ノーマルでも使える
- 利用者プラス&お店プラスなら、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードを支払い元にできる
- 2万円超えの支払いには利用者とお店がプラスで、かつお店側の上限設定が2万円超えが条件
ということになります。
GooglePayとApplePayで上限額が異なる
QUICPayのサイトではGooglePayとApplePayで表記が少し異なっています。ApplePayはお店の設定次第で高額決済が可能と読み取れます。
GooglePayはノーマル2万円、プラス3万円 Link
ApplePayはノーマル2万円、プラス2万円を超える利用が可能 Link
失敗談・QUICPayで支払いエラー
支払い元カードの種類が原因
よく利用している小型店。ApplePay・QUICPay、GooglePay・QUICPayで何度か支払ったことがあります。
今回はApplePay・QUICPayでなぜか読み取りエラーが発生。「もう一度読み取ってもらえますか」と伝えてスマホをかざすもやっぱりエラー(2019年春)
あれれ?スマホ側ハードウェアの問題かも?ということで「じゃあSuicaでお願いします」で決済完了。SuicaがOKならスマホ側のハードウェアに問題無しということです。
念の為、このあとすぐに隣のコンビニでQUICPay払いしてみると決済OK。
あとで原因を考えてみると
- いつもは、QUICPayの支払い元カードをクレジットカードにしていた
- 今回エラーになったのは、QUICPayの支払い元をプリペイドタイプにしていた
ということでした。
下の表のように、利用者がプラス、支払い元がプリペイドカードだと、お店側がプラス非対応の場合はエラーという状況。(お店に確認するとQUICPayプラスは非対応)
自分のQUICPayがプラスかノーマルか、お店がプラス対応かまでは簡単に把握できます。でも、支払い元カードがクレカ、デビットカード、プリペイドカードのどれかだったかを忘れてしまうのはありがちです(人による)
そういう状況で慌てないためにも、ApplePay、Androidおサイフケータイ、GooglePayでは、Suicaにも普段使う金額程度をチャージしておくと便利です。特にApplePayは支払いの切り替え時に操作が必要なので、Suicaの「エクスプレスカード」設定をしておくと安心。
お店側・店員さんの把握
量販店の多くはQUICPayプラスに対応しています。
先日nojima店舗で35,000円の支払いしたときの話です(2019年末)
- たまトラ:「dポイントを3,000ポイントとQUICPayで32,000円 合計35,000円支払います」
- スマホGooglePayのQUICPayをリーダーにタッチするとエラー発生。2回繰り返してもエラー。店員さんも原因がわからず
- 店員さん:「支払上限設定などされていませんか」
- たまトラ:「支払い元はクレジットカードなので限度額的には問題ないはずです」
- たまトラ:これはもしかしてQUICPayプラスじゃないのかも。
「QUICPayにはプラスとプラスじゃない2種類があるのですが、こちらはQUICPayプラス対応でしょうか?」 - 別の店員さん:少し詳しい人のようです。「QUICPayはプラスではなくプラス無しのQUICPayです」
- たまトラ:ということは2万円上限かあ。お店は空いていてレジに誰も並んでいません。これはいい機会だということで、2万円オーバーを試してみます。
- たまトラ:「QUICPayで30,000円、残りをdポイント5,000ポイントでお願いします」
すると決済できてしまいました。ということはQUICPayプラスに対応しているのかも?
↓
nojimaのサイトの表記ではやはりプラス非対応のようです。
スマホのGooglePayの支払い履歴を見るとQUICPay+のアイコンが表示されています。このアイコンが正確ならプラスで払ったということになります。
ここまでの内容で
「nojimaはQUICPayプラス非対応のような記述をしている。店員さんもプラス非対応と認識。が、実はプラスに対応していて、GooglePayの支払上限により3万円までの決済になった」
と思われます。
プラスに統合できないか
QUICPay運営者であるJCBがノーマルを廃止して、利用者側もお店側もプラスに統一すれば一気にシンプルになります。利用者もお店も余計なことを考えなくて済みます。電子マネーのライバルは現金。現金のように何も考えずに差し出せばやりとりが済むような環境づくりが必要。
利用者にとって似て非なるものというのは最もわかりにくい。実際の利用で支払いができなかった場合に「よくわからない・使えない・恥をかいた」と感じて二度と使ってもらえないかもしれません。
このわかりにくさは他のFerica決済やバーコード決済に対して大きな弱点です。大型還元をしている場合ではなく、その予算でQUICKPayプラスに統合するほうが良いような気がします。