Flickrの無料版が1TBから1000点に縮小。移行先は
Flickrは写真共有サイトで、2013年からは1TBもの大容量を無料で提供する飛び抜けた存在でした。残念ながら無料サービスが大幅に縮小され、2019/2/6以降は動画・画像あわせて1,000点のみになります。オーバーしているアカウントは自動的に最新の1000点以外は削除されます。
素早く見るための目次
ダウンロード方法
1,000点超えの分は古いものから自動削除される予定のため、ダウンロードする場合にはcamera rollを表示させて古いファイルから落とせば無駄がありません。画像ならzipでまとめて圧縮できますので、地道にやればなんとかなりそうです。
問題は動画。zipに圧縮する上限が400MB(?)くらいのようで、大量にある場合は手作業では手間がかかりすぎます。スクリプトで自動処理をしないと無理そうです。
更にzip化の際にファイル名がアルファベットのみに変換され日本語部分は削除されるのが問題。ファイル名を別途管理していればファイル名の突き合わせで日本語部分を補完可能ですが、そうでない場合は厳しい。試しにzip化せずに単独ファイルをダウンロードするとファイル名は謎の記号に変換されてしまうのでzip化の方がまだマシという状態。
もう見ることは無さそうな動画はこの際消滅というのも一つの選択肢かもしれません。
代替サービスはGoogleフォト、YouTube
Googleフォト
容量制限なしで、急なサービス停止はしばらくないという前提だとGoogleフォトがベスト。Googleフォトはファイル管理方式がわかりにくく初期に利用を諦めた人も多いとは思います。現在はGoogleドライブと連携でき、Googleドライブの中にGoogleフォトフォルダがあるためぐっと使いやすくなっています。検索もGoogleドライブとして行えるため普通のファイル管理と同じような操作感です。
参考:GoogleフォトをGoogleドライブで管理すると格段に使いやすくなる |
Googleフォトの無制限サービスには画質を変換するという制限が付きます。実際に使ってみるとわかりますが、普通の人ならまず気にならないレベルの変換です。Flickrは無変換で保存できる長所がありましたから、マニア層にはここはネックになるかもしれません。
YouTubeは写真を動画化することで無制限サービスに
このサービスが停止することは考えられませんので長期利用可能。写真に比べて大容量化する動画をYouTubeに保存できれば、写真保存サイトは小規模なものでも十分になります。
YouTubeは皆に見てもらうサイトというイメージがあります。実は自分だけが見られる非公開、URLを知る人が見られる限定公開、一般公開の3種類の公開方法を選べます。全部非公開設定としても問題ありません。
アップロードした動画画質はYouTubeに最適化されますが、既に高解像度8Kに対応済みですのでまず不満なく使えるはずです。
参考:YouTube投稿動画の時間・サイズ上限。長時間動画は分割アップロード |
注目点は8Kが扱えることを生かして、写真を動画化すれば7,680×4,320ドットの解像度で無制限保存できること。ツールを使えば写真を動画化することも、動画化したものから静止画を抜き出すことも可能。写真画質マニアでない限りは妥協できるレベル。
共有不要ならHDDに保存
Flickrのようなクラウドサービスは情勢によってサービスの向上・低下の変化が突然起こるため、大容量の利用には向いていません。
幸いHDDは2017年後半から急激に安くなっています。理由は低価格・低性能の大容量HDDが多くなってきたため。SMR(瓦方式)という記録方式が採用され、書き込み速度が遅い代わりに低価格。
高速動作をHDDに求めず、より高速なSSDをシステムに使い、HDDは遅くても安いほうが良いという割り切った使い方に移行中。SSDの急激な低価格化もHDDの低価格に影響を与えています。
参考:記憶媒体ごとの容量単価比較 |
HDDは1TBあたり1,500円程度かかりますが、大容量クラウドのサービス消失・大幅変更の際の手間を考えれば安いと言えます。故障に備えて2台で同じ内容を保存しておけば安心です。クラウドサービスのような画質変換もなくオリジナルのまま保管できる事もメリット。
HDD購入店としてamazon,NTT-Xを挙げておきます。数台の限定特価品ではなく在庫潤沢で安定して安価に買えるショップです
外出先からの閲覧が必要ならNAS
自宅に固定回線がある人ならNASを設置すればクラウドと同等の使い勝手が実現できます。
自宅内だけでなく外出先のスマホ等からも閲覧・書き込み可能。HDDを増設、大容量のものにしていけば容量制限もなく自分の好み通りにできます。
以前はそれなりにスキルが必要でしたが、いまではごく簡単に設置運用が可能。価格は2TBで1万円台からと安い。
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